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2023年 掲示板(会員より)
「桜と古地図を楽しみながら江戸を歩く」 報告 2023.3.29
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昨年の梅村さんによる「古地図(古文書)で江戸を歩く」の講演をいただきましたが、今回はリア ル散策を企画しました。東京六甲クラブとしての初の江戸散策の企画で、梅村さん主催の「江戸の会」 の散策グループとコラボ企画で開催しました。六甲クラブの皆さんが12名参加で、江戸の会会員が 16名で併せて28名で多くのご参加をいただきました。
日時:3月28日(火)、12時30分~17時
集合場所:メトロ有楽町線「桜田門駅」5 番出口付近
【散策コース】 桜田門駅前→法務省旧本館(赤レンガ棟)/霞が関→国会前庭(彦根藩上屋敷跡)→ (外)桜田門→皇居二重橋前→馬場先門跡→明治生命館→和田倉門→大手門皇居東御苑→平川門→将 門塚→地下鉄・大手町駅
【ガイド】梅村俊一 氏
11949 年大阪市(住吉区)出身。京都大学法学部卒業。1972年住友信託銀行(現在、三井住友信託銀行)に入社。執行役員、関連会社役員を経て2013年退職。
(最近の活動トピックス)
NHK番組「歴史探偵」の第1回放送「参勤交代」(2021年3月31日放送)の中で、当時の古文書を解説。「江戸の会大」、「江戸ウォーキング」、「歩こう会」などの散策の会を主催
午前中は小雨模様の天候でしたが、お昼からは晴れ間となり花見に最高の天候となりました。現在 霞が関 1 丁目の一画は司法関係省庁で占められいますが、江戸時代は上杉米沢藩や板倉備中松山藩な ど多くの上屋敷がありました。上杉米沢藩の跡地になる法務省旧本館(赤レンガ棟)の法務史料展示 室で日本が近代国家として法制度を整備した歴史を見学しました。その赤レンガ棟の2階のベランダ から見た桜と桜田門の景観は絶景でした。
その後霞が関坂を上って井伊家上屋敷跡の国会前庭から皇居を眺めながら桜田門前に移動して桜 田門事件の現場付近から国会前庭方向を江戸名所図会と見比べながら桜田門の変の当時の景観を思 い起こしました。桜田門から二重橋前、和田倉門、桔梗門を通って、江戸城を守っていた36見附の 代表的な桜田門や桔梗門などの門構えを梅村さんにわかりやすく解説いただきました。江戸城の内曲 輪、二之曲輪さらに外曲輪により江戸城本丸が堅牢に防禦されていたことがよくわかりました。今年 は皇居前広場は乾門から皇居内の花見が可能となり多くの花見見学の方が海外の観光客も含めて花 見を楽しんでいました。東御苑では江戸城跡の石垣前で集合写真を撮り北桔橋門から平川門橋門を見 ながら江戸城の内堀に沿って大手町将門首塚まで散策して今回の江戸歩きをお開きとしました。 参加の皆さんも梅村さんの江戸名所図会や古地図を見比べながらの細やかな解説を伺い楽しい花見 散策を堪能されたご様子でした。
今回が初めての企画でしたが、今年は秋シリーズを計画したいと検討しています。 秋シリーズのコースは本郷周辺で、江戸城周辺の大名屋敷の町割りとは異なり御家人屋敷の痕跡など を見ながら加賀藩上屋敷跡の東大本郷キャンパス内も散策しながら秋の散策を予定していますので 秋シリーズもお楽しみにしてください。
(記:昭和 50 年卒工、中川順三)

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「今年のタイガース」講演会報告(2023.3.11)
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コロナ禍のなか、毎年開催するかどうか迷いつつも、昨年に続き、今年もなん とか3月11日(土)の午後、開催にこぎ着けることが出来た。東京六甲クラブ では ZOOM を使った会合がもはや一般化しているため、今回もクラブ参加と ZOOM 参加を募り、それぞれ 20 名弱、10名弱の方々に参加して頂いた。
昨年と同じく、デイリースポーツのコンテンツ局報道局長、岩田卓士氏に講演 をお願いした。岩田氏はかつて2003年、5年のタイガース優勝時にタイガー ス取材キャップを務められた経験があり、今年再び監督に返り咲いた岡田監督 とは当時ほとんど一日24時間近く付き合った経験があると話された。今年は 総合的に見て優勝の可能性がかなり高い、と講演の中で話されたこともあり、 ZOOM 参加の方もクラブ参加の方々も熱心な質問が相次いだ。
「六甲おろし」をみんなで歌った後、クラブラウンジでのビールとおつまみの 懇親会でも大いに会話がはずんだ。WBC も日本の優勝で終わることになり、今年 のプロ野球への関心は高まっている。タイガースの活躍を大いに期待したい。
(記:3月25日 昭和40年卒経済、柴谷 元)

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第158回木曜会講演会報告「食と健康〜ブルーベリー、カカオ、お茶などに含まれるポリフェノール・パラドックスについて〜」(2023.2.9)
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第158回木曜会講演会は、農学部六篠会関東支部が担当でした。神戸大学大学院農学研究科・教授芦田均氏に講演頂きました。
演題:「食と健康〜ブルーベリー、カカオ、お茶などに含まれるポリフェノール・パラドックスについて〜」
講師:芦田 均 氏 神戸大学大学院農学研究科・教授
【略歴】
1983年神戸大学農学部農芸化学科卒業/1988年同大学大学院自然科学研究科資源生物学専攻博士課程修了(学術博士)/同年日本学術振興会特別研究員/1990年神戸大学農学部助手/1994〜1995年アメリカ合衆国カリフォルニア大学デービス校環境毒物学科研究員/1999年神戸大学農学部助教授/2004年同大学農学部教授/2007年同大学大学院農学研究科教授(改組)、現在に至る。研究テーマと抱負:食品成分の機能評価に関する研究、生活習慣病の予防・改善に関する基礎的研究、ダイオキシン毒性の抑制に関する研究
【講演内容】
植物性食品(ブルーベリー、カカオ、お茶など)に含まれるポリフェノールが、疾病の予防・改善に繋がる機能を有することから、ヒトの健康に寄与することが期待されている。しかしながら、細胞試験や動物実験で得られた結果と臨床試験の結果には乖離があることが多く、この乖離が臨床試験での有効性検証の障害となっている。これを「ポリフェノール・パラドックス」という。そこで演者は、このポリフェノール・パラドックスを解明することを目的とした研究を行い、疾病予防や健康維持に繋がる科学的根拠の分子基盤を目指し、ポリフェノール・パラドックスの観点からみた機能性に関する研究が紹介された。
大豆は世界的に親しまれている食品であり、なかでもクロマメは黒い種皮に覆われた部位に様々な機能性成分が含まれている。種皮には特有のポリフェノールが多く含まれており、植物が産生する二次代謝産物であることから、クロマメ中のポリフェノール含量は品種や栽培方法により変動することが確認されている。また、原穀の種皮ポリフェノール量と比較して、煮豆やその煮汁、蒸し豆にすると多くのポリフェノールが検出されなくなるが、炒りクロマメは比較的多くのポリフェノールが残存する。炒りクロマメは通常、加熱前に一旦水に浸漬して豆に水を吸収させるが、その過程で著しくポリフェノールを損失する。一方で、水に浸漬しなければ、原穀と同程度のポリフェノール量が保持されたことから、水に浸漬せずに作成した炒りクロマメは高濃度でポリフェノールを摂取できる加工法であることが明らかになった。
茶の作用に関する記述は古くからみられ、わが国では鎌倉時代に栄西禅師が茶の飲用を広め、「喫茶養生記」でお茶の効用を述べている。現代においても茶は日本をはじめとするアジア圏で飲料として日常的に摂取され、様々な生理活性物質が含まれていることが分かっている。特に抗酸化能をはじめ、生活習慣病予防・改善、抗がん、免疫促進、抗アレルギー、血流促進、認知症予防などの多機能が報告されているものがカテキンである。カテキンが有用なことは動物実験や臨床研究で多く報告されている。動物でのカテキンの吸収効率は極めて低く、吸収されたカテキンも血中では極めて微量しか検出されない。カテキンは腸内細菌によって代謝を受け、また、カテキン重合物は腸内細菌叢の変化を引き起こし、マウスの体重が減少したことが報告されている。難吸収性でありながら様々な機能性を示すことから、その機能ごとに作用機構を解明することが進められている。これら機能の作用機構の解明により、生活習慣病予防効果などの疾病予防に寄与することが期待されている。今後とも食品に含まれる新規機能性分子を探索・開発するとともに、有効性を示す機能性分子が口から入り、標的組織や細胞で効能を発揮するまでの一連の流れを掌握するために、個体、組織、細胞、分子の各段階において多次元的に解析することにより生体機能分子の作用メカニズム解析が進められている。
クラブ参加者19名(講師、東京六甲クラブ事務局4名含む)、ZOOM参加者11名の参加があった。
(記:昭和56年卒農、田中易)


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「ふるさと ひょうご」Vol.145
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東京六甲クラブの紹介と番理事長の談話が「ふるさと ひょうご」Vol.145(令和5年2月号)の「われら ひょうご人」として掲載されました。ご覧ください。冊子が欲しい方は、若干の余部が有りますのでクラブにお越しください。
クラブ紹介記事はこちら
東京六甲クラブ・野崎
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クラブ講演会「日本山岳会創立120周年記念事業」報告(2023.1.31)
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演題:「日本山岳会創立120周年記念事業:グレート・ヒマラヤ・トラバースについて」
講師:吉井 修 氏(クラブにて講演)
日時:1月31日(火)、18時
(ご略歴等)
1961年生まれ、奈良県出身。1983年神戸大学法学部卒業、住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)入社。2015年日本トラスティ・サービス信託銀行(現・日本カストディ銀行)に転籍、2019年退職。神戸大学山岳部に1年半在籍。(国内)49歳で日本百名山完登、現在270/日本三百名山、40/47都道府県最高峰、91/関東百名山、82/東北百名山 etc.(海外)モンブラン、キリマンジャロ、アコンカグア(6650m まで)、ウェルヘルム、キナバル、アバチャ、漢ラ山、ツークシュピッツェ、オーバーロートホルン、ブキティマヒル、コトパクシ(5897m)、チンボラソ(6310m))
日本山岳会は2025年に創立120周年を迎えます。その記念事業の一つとして、2020年春から2025年秋にかけて、東ネパールのカンチェンジュンガ(世界第3位 8586m)からパキスタンのK2(世界第2位 8611m)まで、約5000kmの踏査を目指す「グレート・ヒマラヤ・トラバース」の踏査を企画・実行中です。2020年のトラバースに続き2022年10月〜11月の登山隊メンバーとして参加されている吉井 修さん に大変貴重な体験や苦労話を講演いただきました。
2020年のヒマラヤ・トラバースではチベット語で「5つの大きな雪の宝庫」と呼ばれるカンチェンジュンガの眺望が印象的でした。また、吉井さんが登山に対して大きな影響を受けられた西堀栄三郎氏(第1次南極越冬隊長)のいくつかの語録も心に残りました。今回2022年の遠征の4名の方々は、吉井さんが61歳で最も若く、ほかの3名の方は70歳以上で最高齢は77歳とのことです。また、前回2020年メンバーのお一人は義足でのヒマラヤ挑戦とのことに大変驚きました。
2か月にわたるトラバースでは登山道具や食料など700sを超える荷物とのことでシェルパやポーターなどの多くのサポート体制や危機管理体制も興味を持って伺いました。また、高地の最奥の小さな村で現地の村人の怪我の手当てを行ったり心温まる交流にも感動しました。臨場感のある写真とともにエベレストなど間近に迫る動画を交えての講演は、参加者全員が身を乗り出して普段見聞きすることのない世界を体感しました。
参加者は、クラブ参加12名、Zoom参加34名、事務局7名、合計53名でこれまでの講演会で最も多くご参加いただきました。クラブ会員の皆さんとともに、全国の登山仲間の方々をはじめ、吉井さんが勤めておられた銀行仲間の方々を含め多くのご参加をいただき、講演後の懇親も大変和やかな交流をさせていただきました。
グレートヒマラヤトラバースは当初2020年から2025年までの予定がコロナの影響から少し延長されるようですが、次回はエベレスト街道からのヒマラヤ・トラバースに挑戦されるそうです。また貴重な体験談を伺えることを楽しみにしたいと思います。
(記:昭和50年卒工・中川順三)


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ZOOM講演会報告(2023.1.19)
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演題:「学生フォーミュラ・チーム」活動報告 〜日本一のクルマを目指す〜
報告:FORTEK (Kobe University Formula Student Team)
手塚 隆太郎 さん(2023年度リーダー、工学部機械工学科2回生)
辻 佑介 さん (2023年度リーダー、工学部機械工学科3回生)
日時:2023年1月19日(木) 18:00〜20:00(報告+質疑・ディスカッション)
出席:手塚さん・辻さん ... 大学の部室からZOOMで報告・質疑応答。
ZOOM参加18名、クラブ参加1名、事務局6名、
1. 「学生フォーミュラ」とは
@ 学生自らがチームを組み、約1年間でフォーミュラ・スタイルの小型レーシングカーを開発・設計・製作。これにより学生がものづくりの本質やそのプロセスを学び、ものづくりの厳しさ・面白さ・喜びを実体験。競技会では、走行性能だけでなく車両のマーケティングや企画・設計・製作、コスト等の、ものづくりにおける総合力を競う。
◆ 総合的なものづくり ... 車両の企画・設計・製作、コンセプト、デザイン、コスト
責任のあるチーム運営 ... 広報、資金調達、スポンサー交渉
◆ 動的種目:スキッドパッド、アクセラレーション、オートクロス、エンデュランス
静的種目:デザイン、コスト、プレゼンテーション
A 主催:公益社団法人 自動車技術会。詳細:https://www.jsae.or.jp/formula/jp/
B 第1回全日本学生フォーミュラ大会:2003年9月10日(水)〜12日(金)(17チーム)
神戸大学チーム...2004年の第2回大会(34チーム)から参加。
2. 神戸大学チームの成績
@ 第19回大会(2021年)73チーム(61+EV:12) (コロナ禍下、動的審査現地開催中止)
総合優秀賞 1位:神戸大学 2位:大阪大学 3位:京都大学
A 第20回大会(2022年)69チーム(55+EV:14)
総合優秀賞 1位:京都工芸繊維大学 2位:京都大学 3位:日本自動車大学校
(24位:神戸大学)
3. 活動人数と予算状況
@ 人数:16名 =一回生7名+二回生6名+三回生2名+四回生1名。
=工学部12名(機械10)+理学部+農学部+経済学部+海洋政策科学学部
A 予算:約 300〜350 万円。
4. チームの現状について(報告者)
@ 目下の方針 ... まずは手堅く得点を重ねて上位を目指す。
A 予算が厳しく資金集めに苦労しているが、それを使う部員の厚みも欲しい。
一・二回生が活動の中心で、大学院生はいない。
B 電気系の学生がおらず、EV には手が出ない。
C 部材調達や部品加工等で協力して戴ける企業の方々との対話が重要で、そこで得られる様々な知見が役に立っているし、学ぶものも多い。 現在、学部等大学側のサポートは得ておらず、自動車部との連携も取っていない。
D 実走行による検証の場を確保することがなかなか難しく、他チームと共同で借りるなど苦心している。2022年大会では、燃料系の問題から完走出来なかったが、これは実走行テストによる検証が不充分だったことが原因と考えている。
... その他、ZOOM を通して活発な質疑・デスカッションが行われた。
FORTEK のあくなき挑戦に、支援の輪の広がりも期待したい。
(記:昭和55年卒法、田中秀一)以上

以上
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